「建築一式工事」の許可要件
専門行政書士が解説
「建築一式工事」の許可要件
目次
1.建築一式工事とは?
建築一式工事とは、総合的な企画、指導、調整のもとに建築物を建設する工事を指します。
具体例
建築物の新築・改築・大規模修繕工事などです。
①他工事業種と比較してみよう
- 消防施設工事: ビルの外壁に固定された避難階段を設置する工事は、消防施設工事ではなく、建築物の躯体の一部の工事として建築一式工事または鋼構築物工事に該当します。
②関連性の高い工事業種
建築一式工事と関連性の高い以下の業種の許可も取得すると事業拡大に効果的です。
- とび・土木・コンクリート工事
- 内装仕上工事
- 大工工事
- 屋根工事
- ガラス工事
- 防水工事
- 熱絶縁工事
2.一般建設業の場合の専任技術者要件
①資格で申請する
以下のいずれかの資格を保有している場合、一般建設業における建築一式工事の専任技術者になれます。
- 1級建築施工管理技士
- 2級建築施工管理技士(建築)
- 1級建築士
- 2級建築士
②学歴かつ実務経験で申請する
上記資格がない場合でも、以下の学科を卒業し、実務経験があれば専任技術者になれます。
- 対象学科
- 建築学
- 都市工学
- 実務経験
- 高卒:5年以上の実務経験
- 大卒・高専卒:3年以上の実務経験
③実務経験のみで申請する
資格や学歴がなくても、建築工事に関する10年以上の実務経験があれば専任技術者になれます。
3.特定建設業の場合の専任技術者要件
①資格で申請する
以下の資格のいずれかを保有している場合、特定建設業における建築一式工事の専任技術者になれます。
- 1級建築施工管理技士
- 1級建築士
②建築一式工事業は指定建設業です
指定建設業の場合には、指導監督的実務経験で申請することができません。
一定の国家資格のみ専任技術者要件を満たすことになります。
4.まとめ
以上、建築一式工事の許可要件について解説しました。
当事務所は建設業許可を専門に申請代行を行なっております。
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