公共工事の入札参加までは時間がかかる!具体的なスケジュールで解説

公共工事の入札参加までは時間がかかる!
具体的なスケジュールで解説
1.今すぐ入札に参加したいは実現しない

①そもそも公共工事を受注するためには
ポイント:公共工事を受注するには経営事項審査が必要
公共工事の資金源は国民が納める税金であるため、国や自治体には信頼できる建設業者を選ぶ責任があります。
その一環として、経営基盤や技術力がしっかりした業者を選定するための経営事項審査が実施されます。
ただし、経営基盤や技術力がしっかりしているからといって、同じ建設業者に依頼し続けるのも不平等です。
そのため、公共工事の発注では税金が特定の業者に集中しないよう「競争入札」が導入されています。
競争入札に参加するには、毎回経審結果通知書の提出が必要であり、その通知書を得るために経営事項審査が受審しなければならないということです。
②公共工事の入札参加には時間がかかる
ポイント:建設業許可取得してすぐ入札参加できるわけではない
「公共工事の入札に参加したい」と思い立ってから、実際に入札に参加できるようになるまでには、想像以上に時間がかかります。
建設業許可を取得すればすぐに入札できるわけではなく、経営事項審査(経審)、入札参加資格審査申請と、いくつものステップを踏む必要があるためです。
しかも、入札参加資格審査申請の受付はいつでもやっているわけではありません。
自治体や機関によって申請受付期間は決まっています。準備が半年遅れただけで、次の受付まで丸々1年待つことになるケースもあります。
具体的には下記のようなステップを踏まなければなりません
入札参加までの流れ
- 建設業許可の取得
- 決算を迎え決算書の作成
- 決算変更届(事業年度終了届)の提出
- 経営状況分析
- 経営事項審査(経審)の受審
- 経審結果通知
- 入札参加資格審査申請(自治体によって受付期間が違う)
上記の流れを見てもわかるように、建設業許可を全く持っていない状態から入札参加資格を得るまでは多くのステップがあります。
「入札の話が出てから準備を始める」のでは、確実に間に合わないのです。
2.具体的なスケジュールを確認

①モデルケースで見る具体的なスケジュール
ポイント:逆算し、スケジュールを考えると良い
決算月が3月の会社が、福岡市の公共工事入札に参加したい想定。
建設業許可をまだ持っていない状態から準備を始めた場合、実際の年月を当てはめると次のようなスケジュールになります。
| モデル | やること | 具体的な期間目安 |
|---|---|---|
| 11月〜12月中 | 建設業許可の申請準備に着手(要件確認・書類収集) | 準備期間に余裕を持って1ヶ月程度 |
| 12月〜1月中旬 | 建設業許可の申請 | 決算月中旬2ヶ月前までには |
| 1月〜2月 | 建設業許可の新規許可は申請してから2ヶ月間 | 審査期間2ヶ月 |
| 2月〜3月中 | 建設業許可通知 | 決算月までに許可取得 |
| 3月31日 | 決算月終了後、税理士に確定申告書・決算書の作成依頼 | 事業年度終了 |
| 4月〜5月 | 決算書作成 | 決算書作成期間目安2ヶ月 |
| 6月中旬 | 税理士作成の決算書を元に決算変更届を提出 | 決算書作成後2週間以内、そもそも決算終了後4ヶ月以内に提出が義務付けられている |
| 6月下旬 | 経営状況分析 | 決算変更届提出後2週間程度 |
| 7月中 | 経営事項審査(経審)を申請 | 審査期間1ヶ月程度 |
| 8月中 | 経審の結果通知が届く(審査基準日から1年7ヶ月有効) | |
| 翌年1月19日〜2月20日(福岡市の場合) | 参加したい自治体・機関の入札参加資格審査申請の受付時期を確認し、申請 | 入札指名願い期間(都道府県によって変わる) |
| 以降 | 入札参加資格者名簿に登載され、ようやく入札に参加できる状態に |
②スケジュール上で重要なこととは
Q:最速で入札参加する上で重要なのは?
- 決算終了までに建設業許可を取得すること
- 決算終了までに建設業許可を取得しなければ、次の年度の決算が終了しない限り経営事項審査を受けることができません。なぜなら、決算の状況や工事経歴の内容を確認できる決算変更届の内容が審査の対象になるからです。
- 入札指名願い期間までに経営事項審査を終わらせること
- 入札参加資格審査申請の受付は自治体・機関によって1〜2年に一度しかありません。
運悪く受付期間を過ぎていた場合、そこからさらに1年前後、機関によっては最大2年近く待つことになります。経審の結果が出るタイミングと、参加したい機関の受付タイミングが一致するとは限らない、という点が実際のスケジュールを組むうえで一番の難所です。
- 入札参加資格審査申請の受付は自治体・機関によって1〜2年に一度しかありません。
ポイント:とにかく時間のかかる入札参加、間に合わせるためには
下記のようにどの段階からスタートするかによって、入札参加資格を得るまでに実際にかかる期間は大きく変わります。「入札の話が出てから」準備を始めたのでは、どのパターンでも確実に間に合いません。
スタート地点別・所要期間の目安
- 建設業許可を全く持っていない状態からスタート:最短でも1年前後、受付タイミングが悪ければ2年以上
- 建設業許可はあるが経審は未受審の状態からスタート:決算後の経審申請から結果通知まで数ヶ月+入札参加資格審査申請の受付待ち
建設業許可の取得(最短90日程度)、経営事項審査の受審(決算後4ヶ月以内、有効期間1年7ヶ月)、入札参加資格審査申請(受付は1〜2年に一度)と、それぞれのステップに時間的な制約があり、トータルでは早くても半年、タイミング次第では1年以上かかります。「入札の話が出てから」ではなく、できるだけ早い段階から準備を始めることが、機会を逃さないための鍵になります。
3.まとめ
以上、建設業許可から入札参加まで、実際どれくらいかかる?具体的なスケジュールで解説について解説いたしました。
建設業許可を新規で取得しようと考えている方
建設業許可は取得した後の
フォローが重要です

5年ごとの更新手続き・毎年の決算変更届の提出
必ず行わなければなりません
一生、建設業をやるのであれば

長く付き合いができる
行政書士を選ぶべきです
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